キャリたん

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丹波市ではこれまで、市内企業の求人情報を紙媒体「企業ガイドブック」で発信してきましたが、より広い層に向けて情報を届けるため、Webサイト「キャリたん」として再構築されました。本サイトは、新規学卒者や移住希望者を主なターゲットに、企業情報・求人・イベント情報・インタビュー記事などを網羅的に掲載し、「丹波市で働く未来」が具体的に描ける就職支援ポータルサイトとして設計されています。
掲載企業は約150社を見込み、情報の収集・精査・整形から、市が主体で運用するためのCMS構築、求職者導線としてのハローワーク連携まで、機能・運用面の両面から実装を行いました。全体のデザインは、若年層にも親しみやすく、かつ行政の信頼性を損なわないトーンを重視し、長期運用を見据えた設計としています。

mission

(課題・狙い)

  • 掲載企業数が多く、情報収集・整理に一定の仕組み化が求められた
  • 収集データの品質にばらつきがあることが想定され、全体の均質化が必要だった
  • サイト運用を市が担うため、更新作業を容易にするCMS設計とマニュアル化が必須だった
  • 既存サイトからの経営者インタビュー移行と、求人情報のハローワーク誘導構成を両立させる必要があった

solution

(やったこと)

  • 掲載企業情報はフォームで収集し、写真のレタッチやテキストの補完提案により全体の品質を統一
  • 働き方から探せる検索導線や、ターゲット別に読みやすさを調整したインタビュー構成を設計
  • ハローワーク掲載の有無に応じて柔軟にリンク先を設定できる求人導線を整備
  • イラスト中心のビジュアルで、運用面・視認性の両面に配慮した長期運用向けデザインを構築
  • CMSによる更新管理とマニュアル整備により、非エンジニアでも運用できる仕組みを構築

design concept

(制作に込めた意図)

  • コンテンツ構成の意図:最初に出会う情報が、すでに就職活動の第一歩

    企業情報や採用条件の羅列ではなく、「なんとなく見てみたら気になる企業があった」という体験を意識して設計している。
    インタビュー、検索、イベント情報など、多層的な入り口を設け、「選びに行く」というより「出会ってしまう」ような構成にしている。
    主役はあくまでユーザーの行動。流れに沿って自然に選択肢へ導けるようにした。

  • UI/UX設計の意図:調べるより、まず触ってもらえるデザインに

    すべての導線を「目的を持った人」だけに向けないようにした。
    クリックよりも先に、なんとなくスクロールしてしまう。そんなテンポや配置にこだわっている。
    検索機能は細かく設計しながらも、条件を絞らなくても回遊できる作りに。
    UIはツールである前に、動機のきっかけになるべきだと考えた。

  • ビジュアル演出の意図:行政の匂いを消して、ただの“面白いサイト”にする

    青と黄を主軸に、軽やかさと知的さを両立する配色にした。
    グラフィックはフラットに、人の写真は温度を持たせ、余白やタイポグラフィにも"堅苦しさ"を残さないよう配慮している。
    ユーザーが「なんか公式っぽいけど堅くない」と感じた時点で、空気づくりは成功していると思っている。

  • 若者が“就職情報”という言葉に引っかからずに触れられる設計
  • 情報ではなく、感触と空気で動機を引き出す導線構成
  • 行政色や支援感を排除し、民間サイトのような軽やかさを重視
  • 機能は揃えるが、“主張しすぎない”ことで心理的負荷を下げている
  • 「自分で選んだ」と思える導線が、サイト全体に貫かれている

project data

(プロジェクト詳細)

Client
丹波市(産業経済部商工振興課)
Date
2024.3
URL
https://career-tamba.com/
Director
井口 元
Designer / Coder
有賀 史朗
Photographer
竹内 吉崇

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(その他の実績)

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