
中野産業
- WEBサイト
- コーポレートサイト
兵庫県丹波市を拠点に運送業を中心とした事業を展開する「中野産業様」のコーポレートサイトを制作しました。
同社は、製紙用チップやバイオマス燃料の運送を主力とし、西日本から中部エリアまでをカバーする広域な運送ネットワークを有しています。
また、約50町の田畑を活用した農業事業も展開し、持続可能な地域社会の形成に貢献しています。
「すべてをゴールまでお届けする」というブランドメッセージのもと、単なる物流業者にとどまらず、顧客の目標達成に伴走するパートナーとしての姿勢を表現しました。
サイトデザインは、堅実さと革新性を兼ね備えたトーンで統一し、アニメーションや動的な要素を取り入れることで、情報の整理と視覚的な興味喚起を両立させています。これにより、既存取引先や求職者、新規顧客に対して、信頼性と先進性を兼ね備えた企業イメージを効果的に伝えることを目指しました。
mission
(課題・狙い)
- BtoB中心の事業であるため、企業の信頼性を高めるコーポレートサイトを通じて、新規顧客開拓や営業活動の後押しを図りたい。
- 求職者に対して、企業の透明性や業務内容、保有車両の特徴などを明確に伝え、採用活動を強化したい。
- 一般的なコーポレートサイトとの差別化を図り、訪問者に印象を残すデザインと情報構成を実現したい。
solution
(やったこと)
- 「すべてをゴールまでお届けする」というブランドメッセージを中心に据え、企業の理念や姿勢を明確に伝えるコンテンツを構築。
- 運送事業と農業事業の両面をバランスよく紹介し、事業の多角性と地域貢献の姿勢を表現。
- サイト全体にアニメーションや動的な要素を取り入れ、情報の整理と視覚的な興味喚起を両立。
- 保有車両や対応範囲の情報を明確に掲載し、企業の機動力を具体的に示すことで、顧客や求職者の安心感を醸成。









design concept
(制作に込めた意図)
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コンセプト構築の意図:ブランドの「人格」を見える化する
「運送=古い、荒い、泥臭い」といったステレオタイプな業界像に対し、構成そのものを“刷新”する発想で設計。特にファーストビューでは「Driving to the Goals」というブランドコピーと象徴的な社屋の写真を中心に据え、感覚的な“違和感”からの引き込みを狙った。
企業の歴史や地域性に頼るだけでなく、時代に即した洗練や余白、余裕のある見せ方を徹底することで、企業名とイメージが自然に結びつく状態を目指した。 -
UI/UX設計の意図:運送業らしくない洗練さと柔らかさ
サービス紹介、企業紹介、採用情報といった複数の目的を、明確な導線を保ちながらも、トンマナを崩さず一体的に構成。
求職者・取引先・地域関係者など、立場や目的の異なる閲覧者に対しても、迷わせず、過剰に誘導しすぎない設計とした。
ボタンやキャッチなどのアクション要素も、必要最小限に抑えながらも明快にし、押し付け感のない「静かな自信」を滲ませる構成とした。 -
ビジュアル演出の意図:誠実で、安心できるパートナー像の演出
配色は青・白・グレーをベースに、現代的でシャープな印象に統一。
要所に差し込まれるイエローなどのアクセントカラーは、企業としての柔軟性や独自性を感じさせる効果を狙った。
写真は「人」と「空間」の両方を主役とし、特に社内の文化やスタンスが可視化されるような自然なカットを多用。
従来の“運送業”の枠組みに収まらない、ビジネスとしての可能性や誠実な企業体質を視覚的に補強する設計とした。
- 単なる情報サイトではなく、「名前を聞いたときに印象まで想起される企業像」を目指し、視覚・構造・言葉を設計。
- 過剰に装飾するのではなく、あえて抑制されたトーンで誠実さを表現することで、「時代に即して進化し続ける会社」としての立ち位置を伝える構成とした。
project data
(プロジェクト詳細)
- Client
- 株式会社中野産業
- Date
- 2024.11
- URL
- https://nakano-sangyou.com
- Director
- 有賀 史朗
- Designer/ Coder
- 有賀 史朗
- Photographer
- 竹内 吉崇