
ヒカミ化成
- WEBサイト
- コーポレートサイト
兵庫県丹波市で30年以上にわたりプラスチック製食品容器の製造を手がける株式会社ヒカミ化成様のコーポレートサイトを制作しました。
同社は、大手食品容器メーカーであるシーピー化成株式会社の長年のパートナーとして安定した生産を続けていて、20代・30代の若手管理者が中心となって工場運営を担い、女性比率約70%という多様性のある職場環境を築いています。
WEBサイトは採用強化を主目的としつつ、企業の全体像や事業内容が伝わる構成として、求職者が安心して応募できるように知りたい情報をしっかりと集めて整理、コンテンツとしてまとめていきました。
また、清潔感と未来志向を感じさせるデザインに調和する、コーポレートロゴも新たに開発。同社の成長性と働きやすさが一体となって伝わるブランドの形成を目指しました。
mission
(課題・狙い)
- 人材不足の解消に向け、企業の魅力を効果的に発信し、採用活動を強化したい
- 福利厚生や人材育成など、働きやすい職場環境を整備し、長期的な雇用の安定を図りたい
- 従業員が「この会社で働いているのが誇らしい」と思えるように、社屋の建替えや制度改革に合わせて、WEBサイトを構築したい
solution
(やったこと)
- 求職者が企業の全体像や事業内容を理解しやすいよう、採用情報と企業情報を統合したサイト構成を設計
- 清潔感と未来志向を感じさせるデザインを採用し、コーポレートロゴも新たに開発、「H」「K」の頭文字をベースに、「人」を感じさせる柔らかいラインと、「未来」や「動き」を感じるシンボルマークとした
- 若手管理者の活躍や女性比率の高さなど、同社の多様性と成長性を伝えるコンテンツを制作









design concept
(制作に込めた意図)
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コンテンツ構成の意図:「つまらなそう」の先入観を、静かにひっくり返す
「工場勤務=地味・きつい・古い」といった根深いマイナスイメージを払拭するために、構成そのものを“逆張り”の発想で設計。
大声でアピールするのではなく、あえて静かなトーンと清潔な世界観でまとめ、「あれ?なんか意外と良さそう…」という余白を与える設計とした。
企業紹介と採用導線を一体化させ、「地元で安定していて、ちゃんとしている」という信頼性をビジュアルとテキストの両面からにじませる構成。
工場系の採用サイトとしては珍しく、「熱意」「未来性」「環境」といった感性に触れるメッセージを重視した。 -
UI/UX設計の意図:軽やかで読みやすく、どこか希望があるデザインへ
サイト全体を通じて、「クリーン」「開放的」「ストレスのなさ」を感じさせるためのUI設計を採用。ブルーとホワイトを基調に、淡いグラデーションや角の丸いUI、やわらかい余白設計を取り入れ、「未来的なのに、入りやすい」という印象づくりを意識している。
読み進める中で段階的に共感が生まれるように、トップ → 仕事内容 → 社員インタビュー → データや制度とストーリー性をもたせた構成。
スマホでも読みやすく、特に採用ページでは「空気を伝える」写真を大きく扱い、感覚的な理解が先行するように調整している。 -
ビジュアル演出の意図:「製造現場」を“未来感のある仕事”に見せるために
クリーンスーツや製造ラインの様子をあえて“スタイリッシュな構図”で撮影・選定し、一般的な工場のイメージからの脱却を図った。
採用ページ冒頭では「Join us」の手書き文字をあしらい、“仕事”ではなく“仲間になること”を感じさせるトーンを演出。
インタビュー写真もポートレート風に明るく仕上げ、人の個性と安心感が同時に伝わるよう調整している。
また、折れ線やグリッド、グラフモチーフのあしらいを取り入れることで、データや信頼性の印象も自然に担保した。
- 工場勤務という職種に対するマイナスイメージを払拭し、「なんか、良い会社かも」という第一印象をつくることが最大の目的
- 清潔感と未来性のあるデザインで、「地味に見えるけど、実はちゃんとしていて希望がある」というメッセージを空気感として可視化
- 求職者が“地元で働く未来”を前向きにイメージできるよう、情報よりも印象が先行する設計を意識した
project data
(プロジェクト詳細)
- Client
- 株式会社ヒカミ化成
- Date
- 2024.12
- URL
- https://hikami-kasei.com
- Director
- 有賀 史朗
- Designer/ Coder
- 有賀 史朗
- Photographer
- 竹内 吉崇