丹波市広報誌同梱チラシ(住まいるバンク編)

丹波市広報誌同梱チラシ(住まいるバンク編)

  • グラフィックデザイン
  • チラシ

丹波市では2015年より、移住相談窓口業務(現たんば“移充”テラス)を民間委託で運営しており、2020年からは一般社団法人Be、株式会社Local PR Plan、株式会社ニュービレッジ計画の3社による共同事業体(丹波市移住相談有限責任事業組合)として、業務を多角的に展開しています。
その中でも、株式会社ニュービレッジ計画は移住定住ポータルサイト「TURNWAVE」の運営やグラフィック制作、動画コンテンツ、起業支援ネットワークの運営など、クリエイティブ領域を主に担ってきました。
近年、移住相談における大半が「空き家」に関するものである一方で、物件所有者の多くが市外在住であることから、市が用意する補助制度やサポート情報が十分に届かないという課題がありました。
特に「近い将来空き家になりそうな実家」を持つ家族に対しては、相談先や制度の存在自体が知られておらず、事前の情報提供の必要性が高まっていました。
そうした背景を踏まえ、ターゲットに確実に情報を届ける手段として、市の広報誌に同梱するチラシを企画。お盆や年末年始といった家族が集まるタイミングでの配布と、目に留まりやすいデザイン・構成を工夫することで、より高い訴求効果と制度の浸透を目指しました。

mission

(課題・狙い)

  • 空き家相談件数の増加に対し、情報提供の起点となる物件所有者へのアプローチが難しかった
  • 所有者・相続予定者の多くが市外在住であり、市の制度や窓口の存在が認知されにくい状況が続いていた
  • これまで行ってきた新聞折込では、ターゲットに届かない/反応が薄いという課題があった
  • 家族が集まる時期に「家をどうするか」が話題になる傾向があるため、そのタイミングでの情報提供が重要だった
  • 制度案内だけでなく、行動喚起につながる相談会の案内などを併せて実施し、実際の問い合わせへと繋げることを目指した

solution

(やったこと)

  • 市の広報誌にチラシを同梱することで、より広域かつ高確率で物件所有者の目に留まる配布手段を設計
  • 配布時期はお盆・年末年始前に設定し、家族内で「空き家」の話題が出やすいタイミングを狙った
  • 他の行政チラシとの差別化を図るため、イラストを多用し、視認性・親しみやすさ・印象残存性を高めたビジュアルを設計
  • 制度紹介だけでなく、よくある質問の掲載や相談会イベントの告知を組み込み、受け手の不安軽減と行動喚起を図った
  • 年2回の定期実施と毎回異なるデザイン展開により、繰り返し接触による認知の浸透と、飽きの来ない工夫を行った

effect

(こんな効果がありました)

  • 回数を重ねるごとに所有者からの問い合わせが増えている状況。
  • 丹波市内の空き家所有者以外にも物件を「借りたい・買いたい」という人からの問い合わせも増加傾向にあり、空き家バンク制度の認知が広く普及し、市内在住者の住み替え需要にも本業務内容が寄与していることが伺える。
  • 市の広報誌に同梱することで、空き家に直接関わりのない自治会役員等にも認知が広がり、地域内で空き家が発生した際に地域住民から所有者家族に制度を案内してもらう等、副次的な効果も生じてきている。

project data

(プロジェクト詳細)

Client
丹波市(ふるさと創造部ふるさと定住促進課)
Date
2021 / 2022 / 2023/ 2024
Director
井口 元
Designer
有賀 史朗

other works

(その他の実績)

KIBA

  • WEBサイト
  • コーポレートサイト

ヒカミ化成

  • WEBサイト
  • コーポレートサイト