
OneThree
- WEBサイト
- コーポレートサイト
兵庫県丹波市で障がい者福祉サービスを展開する一般社団法人「OneThree」様のWEBサイトを制作しました。
同法人が大切にする「自己肯定感を育むこと」「一人ひとりがのびのびと働き、自分らしく生活できること」という理念を踏まえ、ロゴカラーを基調とした落ち着きと洗練さを前面に押し出したデザインとしました。
さらに、多彩な色を各所にちりばめることで、利用者の多様性や個性を表現しています。
様々なサービス・施設があり、所属する施設ごとに利用者も、職員も活動報告として投稿ができるように構成。生き生きと自分らしく過ごす姿がご利用者のご家族にいつでも届けられるような仕掛けを用意しています。
また、既存のパンフレットとの親和性を図り、統一的なブランドイメージを形成。これにより、法人の魅力や強みが一貫して伝わるよう構成しました。
mission
(課題・狙い)
- 利用者のご家族や行政関係者に、施設の活動内容を分かりやすく届けたい。
- 情報の透明性、信頼性が特に求められる障がい福祉サービスとしてふさわしい構成・デザインのWebサイトを構築し、ブランディングの強化につなげる
- 採用活動を強化したい。特に増え続ける需要にお応え出来る体制をつくるため、訪問介護分野における20代〜40代の人材確保を重要視。
solution
(やったこと)
- 障がいのある方でも読みやすいよう、文字サイズを大きくし、過度な装飾を避けて視認性を確保
- 利用者と職員が自由に投稿できる活動報告機能を実装し、施設利用を検討する方や利用者の家族が近況を確認できるように配慮
- 撮影を複数日実施し、利用者やスタッフができる限り登場できるよう配慮した。
- 採用ページでは「スタッフインタビュー」「データで見るワンスリー」「職場環境」など、求職者が気になる情報を読みやすい設計で、1ページでまとめた。









design concept
(制作に込めた意図)
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コンテンツ構成の意図:リアルな福祉の姿を、あたたかく、誠実に可視化するために
「福祉施設」に対して一般的に根強く存在する“暗くて古い”といった先入観を払拭するために、現場で実際に交わされている笑顔や会話を中心に据えた構成を設計。
パンフレットでは伝えきれない、空気感や雰囲気、利用者・職員の表情を大切にし、言葉ではなく“写真で伝える”スタイルを採用。
情報量は必要最小限に抑えながらも、サービスの種類・雰囲気・活動内容が自然に伝わるように配置されている。
利用者や家族、そして採用希望者など、それぞれ異なる立場の人が訪れても、それぞれに必要な情報が無理なく得られる情報設計となっている。 -
UI/UX設計の意図:安心して滞在できる“やさしいインターフェース”
配色やフォント、コンポーネントの余白に配慮し、誰が見てもストレスなく滞在できるやわらかな設計を意識。
白を基調に、水彩のようなテクスチャを挿し色に使うことで、制度的な堅さよりも「人のぬくもり」や「親しみやすさ」が伝わるデザインに。
操作導線はシンプルに保ちつつ、写真やアイキャッチの比率を大きく設け、視覚的にも「伝える情報」にブレがないよう設計している。
スマホ閲覧時にも、情報がスムーズに伝わるようテキスト量を調整し、タップしやすいコンポーネント設計を採用。 -
ビジュアル演出の意図:「知られていない現場のあたたかさ」を伝えるために
サイト全体において、利用者の表情やスタッフとのやりとり、作業風景など、“見るだけで伝わる”写真を主役に構成。
記念写真的なポーズではなく、自然な笑顔や視線の交差から“リアルな関係性”を感じられるカットを選定している。
キービジュアルでは利用者と職員が笑い合う様子を大きく扱い、冒頭から“堅くない福祉”という印象を明確に提示。
加えて、淡い幾何学パターンや水彩風背景などを効果的に使い、施設らしくない軽やかさと安心感の両立を図っている。
- 地元に根ざした施設であるという信頼と、“見えにくい現場”を正しく伝える可視化ツールとしての役割を持たせたWebサイト
- 利用者・家族・求職者それぞれの不安や先入観に寄り添い、「この施設なら大丈夫」という感触を第一印象で届ける設計
- 写真と言葉で“暮らし”を描き出すことで、施設ではなく「ひとの営み」を感じてもらえる設計思想
project data
(プロジェクト詳細)
- Client
- 一般社団法人One Three
- Date
- 2025.1
- URL
- https://one-three13.com
- Director
- 有賀 史朗
- Designer / Coder
- 有賀 史朗
- Photographer
- 竹内 吉崇